N°21 始動

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ALuvousで今シーズンよりお取り扱いさせて頂く新ブランド

 

N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)

 

ミラノコレクション発、アレッサンドロ・デラクアが手がける新進ブランド。

かねてよりレディースコレクションは展開しておりましたが、同ブランドとしてもメンズコレクションの発表は今シーズンが初めて。

ということは、もちろん世界的に見ても同ブランドのメンズシーンを拝めるのは今シーズンが起点。

 

日本ではALuvousの他にまだ10数店舗様でしかお取り扱いが無い、まさしく“今から注目しておきたいブランド”の一つ。

きっと来シーズン、そしてその次のシーズンぐらいには各バイヤーが目を付け、市場を席捲するに違いない。

 

 

 

今回なぜALuvousが同ブランドを取り扱うことを決めたのか?

 

それはもちろん、同ブランドが提案してくれる世界観そしてその服達が我々ALuvousの嗜好にマッチしているからというのは言うまでもありません。

 

しかしながら、同ブランドN°21は当店がお取り扱いさせて頂いているその他のブランドと少し異なる特徴を持っています。

 

それは

 

価格帯

 

 

これだけだと「値段が高いブランド」というイメージが先行すると行けないので、先に誤解を解いておきたいと思います。

N°21とは、ミラノコレクションに発表の場を置いたいわゆる“ハイブランド”なのであります。

では“ハイブランド”とはなにか…?

その定義は曖昧ですが、ハイ=HIGH(高い)→すなわち何が高いのか?

値段・クウォリティ・デザイン力・敷居

圧倒的なブランド力とその資本、そして強大な生産背景でこだわり抜かれた一級品を生み出す彼ら達。

 

 

かの有名なラフ・シモンズは「我々の作り出す服はごく一部の限られた人のみの楽しみである」と謳っています。 

上の「ごく一部の人たち」というのは何をさすのか?

そう、富裕層です。

 

 

 

 

 

 

 

我々ALuvousが提案したいのは“リアルなライフスタイルに寄り添った自分たちだけのモードスタイル”というコンセプトが根源にあります。

もう少し掘り下げると…

「現実的な価格帯でなおかつ価格以上の価値がありそして他では味わえない世界観のある商品を自分たちならではの着こなしで日々の生活の中に落とし込んで楽しむ」

ということ。 

モノにはそれぞれ付加価値があるが、その付加価値が決して商品価格を下回ってはいけない。

どんなに良い物でも、それを欲してくれるお客様のお手元にお届け出来ない様な非現実的な価格であってはいけない。

さらには「どのように着こなすか」によって更なる“付加価値”をご提供し、大阪のALuvousならではの“服の楽しみ”をご提供したい。

これが我々ALuvousが目指す店作りであります。

 

 

ALuvousでお取り扱いさせて頂いているブランド様の多くが、世間では一般的に“ミドルハイブランド”と称される事があります。

この“ミドルハイ”というのもかなり曖昧な表現ですが、先のハイ=HIGH(高い)の文脈を引用すると…

ミドルハイ=MIDLE HIGH(そこそこ高い)

価格がそこそこ高い・クウォリティがそこそこ高い・デザイン力がそこそこ高い・敷居がそこそこ高い

 

 

 

 

 

…否!

 

 

 

 

 

価格の部分はそうですね、ひとそれぞれの解釈があるのでそこそこ高いでも、高いでも、安いでも、それは個人の解釈にお任せしますが。。

 

我々が自身を持ってお取り扱いさせて頂いているブランド様は、私としてはクウォリティもデザイン力もハイブランドにひけをとらない、そう思います!

 

そしてミドルハイブランドには、ハイブランドに無い特別な付加価値があります。

それは何か…?

一言では申し上げにくいのですが、ミドルハイブランドならではのこだわりと世界観、まずはそう申し上げましょう。

 

 

 

 

上で述べた“ハイブランド”ももちろん素晴らしい世界観はあります。

しかしながら“ハイブランド”がつくり上げる世界観、それは資本によって投影され我々の脳裏に無意識のうちに刷り込まれたものも多い。

ハイブランドの服の値段が高いのは良い素材を使い良い工場で作られていてデザインが秀逸である、それだけでは無いということです。

ハイブランドはその莫大な資金力で華麗なるショーを開催し、強大なバックグラウンドでマスメディア媒体に打ち出し、我々消費者にあるイメージを植え付けます。

「すごくすばらしいブランドと服達」

そうゆう風にしてイメージを刷り込む事で次第に私たちの服に対する価格感覚は麻痺していき、“ハイブランド”の服の値段が高くても「◯◯ブランドだし当然か」と思う様になります。

 

 これがゆわゆる“ブランディング”というやつです。

 

もちろんハイプライスな商品だけあって、クウォリティーも高いものが多いです…が、

その反面ぼったくりみたいな商品もよく見かけます。

忘れてはいけないのは、このハイプライスの大半を占めているのがショーやブランド運営、マーケティングに使われる“広告費用”だということ。

そうやって価格が高騰したハイファッション・ハイブランドは俗世離れしていきやがて一部の富裕層のみの楽しみに変わる。

 

 

 

 

 

 

 

かたやミドルハイファッションはどうかというと…

上で述べた“広告費”が遥かにローコストだという特徴があります。

大きなバックグラウンドや資金が無い分、ミドルハイブランドは資金力に頼ったブランディングに打って出ないケースが多い。

その代わり、彼らは自分たちが作る“モノ”で勝負しているのです。

自己満足とも思われるような目に見えない部分までのこだわりであったり、 自分たちだけの世界観をありのままに表現したデザイン性であったり、そして消費者の手に届きやすい様にコストとのぎりぎりのラインで設定されたプライス等…

これこそが先に述べた“ミドルハイブランドの付加価値”であると私は考えます。

 

 

 

 

 

 

 

ではここで冒頭の話に戻りまして「ごく一部の限られた人」が楽しむとされている“ハイブランド”。その“ハイブランド”をなぜ我々ALuvousがセレクトしてくるのか?という話に行き着きます。

 

  昨今、ハイブランドとファストファッションの二極化が叫ばれてきましたが、ここ3〜4年の間で“ハイブランドのあり方”なるものが変わって来たと私は感じています。

 一昔前であればリックオーウェンスやジバンシー、アンドゥームルメステールやエディ・スリマン期のディオール・オム等、圧倒的なデザイナーマンパワーとずば抜けたセンスでブランドイメージの土台を作り、バックにある莫大な資金力でその地位を確固たる物にしたハイブランドが持て囃された時期がありました。

50万円もするようなレザージャケットや20万近くもするスニーカーが飛ぶ様に売れ、日本のセレブリティ達が似合っているのか似合ってないのか分からないがそれなりに着こなす。それに対する憧れを叶える為に必至でお金を貯めて、一年がかりで手にしたブランド物を着用する事で安心感に包まれる若者。

 これはまさしく先に述べたブランディングによるマーケティングコントロール。

 

 

 

 

しかしながら近年は少し風潮が違う様子。

2015春夏コレクションの発表を終えたLANVINデザイナー/ルカ・オッセンドライバーは

「今シーズンのジャケットは自転車にものれるさ」

と語ったとの事。

これは何を意味するのか?

LANVINは価格帯こそまだまだ一般のマーケティングにはそぐわない(私にとっては高すぎて買えた物じゃない)が、このインタビューにはあるメッセージが込められていると私は思う。

 

“ライフスタイルに寄り添う事”

 

近年車離れ離れが進むヨーロッパ社会のニーズを捉えた、時代に添ったテーマ。

 

 

おっ!これは!先に述べたALuvousの思想にマッチしているではありませんか!

 

 

LANVINに関してはプライスという観点で先に述べたALuvousの理想像としてはプライスが高すぎます。

 

がしかし、以下のブランドはどうでしょう?

MARNI、CARVEN、AMI Alexandre Mattuissi、Acne studios…

一年も頑張らなくても買えないことはないようなプライスゾーンのアイテムを提案してくれるようなブランドがここ最近では台頭してきてる。

ハイブランドならではの最上級のものづくりはそのままに、余分な広告費やぼったくりをせずに、高価格ながらささやかにも現実的なプライスでハイブランドならではのアイテムを供給してくれる彼ら。

これはまさしく“ライフスタイルに寄り添う事”をこれらのブランドが意識し始めているのではないだろうか?…勝手ながら私はそう感じており、また今回お取り扱いの始まるN°21は上記4ブランドと同じ感覚でお楽しみいただけるブランドだと我々は考えます。

 

 

これは何を意味するのか

 

 

…そう、

 

 

ミドルハイファッションの存在意義にハイブランドが注目し始めている。

 

 

 

あなたは大金持ちですか?欲しい物を値札を見ずに買えますか?

一ヶ月がんばって稼いだお金のすべてを自分の好きなものだけに使えますか?

大切な友達との飲み会を5回キャンセルして好きな服を買いますか?

大切な人との旅行をキャンセルして好きな服を買いますか?

大切な我が子の養育費を削って好きな服を買いますか?

 

 

私の答えは…NOです。

 

 

服は文化です。

 

衣食住の一つです。

 

だから、

 

 

ファッションは一部の人の“娯楽”であってはならない。勝手ながらそう思います。

 

 

 

売る為だけに作られた服なんて着たくない、だけど見せ物の様な高価な服なんて買えやしない。

けど、、服が好きだ…

この服好きの思いをくすぐりリアルな購買意欲をかきたててくれる存在、それこそが我々のセレクトさしていただいているブランド様方。すなわち我々が愛して止まない、我々服好きの心を満たしてくれるミドルハイブランド。

 

 

 

 

 

値段が高いし普段は買えない…けど今月ひとつ買い物を我慢すればあれを買える…!

贅の限りを尽くし、最上級の素材と縫製で作り上げられたハイブランドならではのお洋服達を少しのがんばりで自分の物に出来る喜び。すなわち先に述べたN°21の様な次世代のハイブランドの形。

 

 

 

 

 

ハイファッションがミドルハイファッションに近寄っていきた今、我々消費者いやファッション愛好家の選択肢は広がりつつあります。

 

 

その広がった選択肢の一つとして、今回N°21をお取り扱いさせて頂く事を決めました。

 

 

 

全身N°21?冗談じゃない、金がいくらあっても足りない。

けど、、、、一年に一着、、、たまには少し、、、贅沢しても良いかな…?

 

 

 

ミドルハイファッションならではの良さ

ハイファッションならではの良さ

 

この二つを混ぜこぜにして楽しめたらどんなに幸せだろうか!

 

 

 

ファストファッション?キョーミナイデス

 

 

 

 

値段のお話とか、服に対する価値観とか、ひとそれぞれ違うので正解も間違いも無いとは思います。

ただ、我々は自分たちの“こだわり”をALuvousというフィルターで発信していきたいです。

ALuvousがオープンしてから早2年、そのこだわりで喜んで頂けるお客様がたくさんいたのがすごくうれしいです!

だから、私たちが価値があると思った物を、自信をもって今後もご提案していきたいです!

 

 

 

N°21

 

 

ちょっとお値段しますが、きっとお気に召して頂けるアイテムばかりです。

そうゆうアイテムをセレクトして来ました。

 

 

ぜひ注目してやってください。

 

 

 

最後に、長文となりましたが至らぬところまた、不愉快にお感じになられた部分がありましたら申し訳ありません。

我々の服への、セレクトショップALuvousとしての、暑苦しい情熱と思ってご容赦下さいませ。

 

 

 

それでは今週も皆様のご来店心よりお待ち申し上げます。

 

 

 

かとう