麻がお勧めの理由

今日は麻の話

皆さんの麻の印象はどうですか?

 

なんかガシッとしてるな〜

使いづらいな〜

クラシックやな〜

 

てな感じでしょうか。

まあ、思うところその通りですよね笑

ガシッとした質感やし

生地の表情が強すぎてコーデで

使いにくい印象があったり

クラシカルな印象が強い。

何かとネガティブな感じではなりますが

では、今日はそんな麻素材のアイテムが

案外夏場にかけてはお勧めなんだよ?

っていう理由を述べていきたいなと思います。(唐突)

 

では早速。

 

まず麻とは。

 

素材について


麻は植物繊維で天然繊維。

麻の繊維と言っても一つではなく

多数存在するようですが

現在衣料用に使われているのは亜麻(アマ)苧麻(チョマ)の2種類のみらしいです。

亜麻というのはアマ科の一年草

苧麻はイラクサ科の多年草

どちらも茎の外皮のすぐ内側にある部分(靭皮)を取り出して繊維とするようです。

 

生地の名称について


亜麻は「リネン」

苧麻は「ラミー」と呼ばれます。

 

性質について


麻の主成分はセルロース

繊維の中央に細い穴が空いた形状で

その中空部分が水分をよく吸収し、通気口のような働きをして乾きやすいという特性。

いわば、天然の吸汗速乾素材で、暑い気候の地域で多く使用されているみたいです。

さらりとした着心地で触った感じも接触冷感機能もあってドライな感じがするのも特徴。

ハリやコシがあって生地の風合い質感は硬め。

綿の1.6倍ほどの引っ張り強さがあり、さらに乾いている時より濡れているときの方が強度が増し、精練、漂白すると白度は高くなり、清潔感がある。

反対に、伸縮性や柔軟性には乏しいため、シワになりやすく、強く洗濯すると繊維が傷み、毛羽立ちやすいという欠点があります。

 

生産について


亜麻は春に種をまき、70~90日後に抜き取って靭皮を取り出す。

多年草である苧麻は年に3~6回収穫が可能。

亜麻は毎年同じ土地では連作できないことから高価な繊維とされます。

 

生産場所について


国内生産の麻もあるにはあるかと思いますが

亜麻も苧麻も日本ではなくほとんど海外からの輸入に頼っているのが実情のようです。

 

その他の麻について


その他の麻繊維で言えば

大麻(ヘンプ)やジュート

マニラ麻やサイザル麻なども

麻袋などに用いられ存在もしますが

現在は衣料用ではあまり使われていないので説明は省きます。

 

品質表示について


ちなみに、日本で麻と表示できるのは

家庭用品品質表示法により亜麻と苧麻のみ。

このため、上記に記した大麻など他の麻繊維を表示する場合は

「指定外繊維」となります。

 

 

諸々と綴りましたが

さて、ここで今一度特性を種類に分けて。

 

 

リネンの特性


吸水、発散性に優れている

リネンは肌に優しく、さらっとして清涼感がありコットンやシルクに比べ、吸水、発散性に優れているので水分や汗を素早く吸い取り、かつ発散してくれます。

 

タフで清潔さを保つ

リネンは天然素材の中で

最も汚れが落ちやすく、洗濯にも強い。

洗いこむほどに柔らかさもましていき

白いものはさらに白くなっていきます。

リネンの繊維にはペクチンが含まれていて、触れてもチクチクせず、常にソフトなので

お肌にも優しい風合いが特徴。

防カビ性にも優れ、雑菌の繁殖も抑制し

臭いも抑えてくれます。

また、逆に繊維の中に空気を含み、天然のサーモスタットの役目を果たしてくれるので寒い季節には暖かく包み込んでくれます。

このことからも年間通して適した繊維ということがわかります。

 

ラミーの特性


吸湿、発散性に優れている

ラミーは天然繊維の中でも吸湿(汗)、発散性に優れていて

汗ばんでも肌に密着せず、接触冷感もあるので清涼感ある風合いで

通気性、発散性にも優れていることから

高温多湿の日本においては夏にベストな衣料素材として認知されています。

 

光沢がある

また、繊維に光沢があり自然で上品な光沢感を感じていただけます。

 

非常に丈夫

あとは天然植物繊維の中でも最高の強度を持っていて
水に濡れるとさらに強度は増大し
洗濯にも強く非常に丈夫です。

 

 

と言った感じで

上記から

リネンラミー

若干の違いはあれど

”麻”として

ほぼ同じ特性をもっていることは

理解していただけましたでしょうか?

 

以上から特性を簡略化すると

 

・吸湿性、吸水性、発散性、通気性に優れ

高温多湿な日本に最適

・汚れが落ちやすく丈夫

・年間通して使いやすい

 

といった3つのポイント

文字にすると、もはやなんか最強な感じでオモロですねw

 

とにかく、今から夏ということで

上記理由からも

麻系の生地のものは大変使いやすく

お勧めってわけであります

 

特性においての使いやすい理由はこの通りでしたが

実際問題のコーデで使いやすいのかという点が重要ですよね。

その辺の説明をしていきたいと思います。

suzuki takayuki / リラックスパンツ [CHARRO[S222-23]]

 

かと言っても、アルブであるリネン系のアイテムといえば

上記にも載せたsuzuki takayukiがほぼほぼ。

 

クラシカル、ナチュラルな印象の同ブランドのものと

STOFETHOSENSからもリネン混のものは幾つかある感じです^^

 

モード

と言った感じよりかは

アイテム、デザインによっての振り幅が大きく変わりますが

先に記した通り、ナチュラルな印象が強いのが

このファブリックの特徴かと。

 

なので、夏に向けてはむしろお勧めかなって感じです。

なぜなら、夏に向けては

結構カジュアルめによっていくスタイルが増えますよね。

暑いし、服装も軽装になっていくので

なので、ナチュラルよりな生地となるリネン系は

コーデにも用いやすいでしょ?って感じなので使いやすいだろう!

っていう感じです^^

 

最近用いたスタイルでいえば

 以上でしょうか。

どのスタイルにもリネン系のアイテムを用いてますが

悪目立ちもなく取り込んでおります。

麻系のアイテムは正直

麻系のアイテムで全身丸ごといっちゃった方が

確実に統一感も生まれていい感じです。

しかしながら、それじゃあ誰でもできるでしょ?

って思うので

上記コーデでは全身を麻でまとめることは避けた

内容となっております。

何かとご参考になれば幸いです。

 

とにかく、生地の表情が麻はとても際立つので

シャツ一つにしても

腰巻きのスタイルで使うだけでも

いい感じのアクセントになるんです。

特に春夏はシャツをどこかしらに巻いたりするスタイルが

増えがちかと思うので

そのような意味合いでもいい塩梅で

ご利用いただきやすいのかと思います!

 

いや〜、なんか長々と書いちゃいましたが

一応生地、麻については

日本麻紡績協会から内容を抜粋していたりするので

正しい情報なのは間違いないかと。

 

とにかく、着やすく、使いやすい

そしてお手入れも楽ちんで言うことなし

最強な感じの麻のご紹介でした。

 

なんかこうして自分で調べてて

生地の印象が変わったので

やっぱ、調べるって大事だなと。

長々と記しましたが

参考になりますと幸いです。

それでは。